はじめに
皆さんの中にも、ペットを飼っているという人は多いのではないだろうか。人類には、犬や猫をペットとして飼い、牛や豚を家畜として育ててきた長い歴史がある。そして、将来においても人がペットを可愛いがることや、家畜を食糧として育てていくことは変わらないであろう。
そこで、このコーナーでは動物に関するさまざまな資格試験を紹介することにする。現在ペットを飼っておられる方や、将来動物に携わる仕事をしたいという方には必見である。
1.獣医師
獣医師」は「ペットのお医者さん」として、広く知られているものである。人間以外の動物の治療、狂犬病の予防接種や公衆衛生指導などにあたるのが職務である。開業するほかに、公務員として、または製薬会社や食品会社などで活躍する道もある。
獣医師になるためには、「獣医学」の正規の課程を大学で修める必要がある。獣医師の国家試験の合格率はそれほど低くはないが、なにせ大学に入るための試験が大きな難関となっている。そこで最近では、外国の獣医学校を卒業し、日本で獣医師として登録するという裏ルートを使った獣医師も増えてきているのが現状である。
2.警察犬訓練士
シェパード犬やイアディールテリア、ボクサー犬、コリーなど7種類にも及ぶ犬を警察犬として訓練する資格である。日本警察犬本部が公認する訓練士が経営する訓練所に見習い訓練士として入所し、3から4年程度修行することによって、まず3等訓練士となることができる。
見習訓練士としての生活は結構厳しく、朝から晩まで犬の世話や訓練に明け暮れることになる。休みも少なく、収入もほとんどない。本当にいぬ好きの人しかできない仕事なのかもしれない。
3.トリマー
トリマーはグルーマーともいい、簡単にいえばペット専門の美容師をいいます。主に犬や猫などのペットの毛や皮膚などの手入れを行うのが仕事である。動物愛好家を中心に最近取得を目指す人が多くなっている資格の一つである。 飼い主などへの相談にも応じることがあるので、ペットに関して広い知識が要求される職業である。
ライセンスはC級から最上位の師範まで五つのランクに分かれており、ジャパンケンネルクラブ公認のトリマー養成機関で学習した後に筆記試験・実技試験を受験することになる。試験の合格率は90%以上で、まじめに勉強していればほぼ合格することができる。
4.初生雛鑑別士
「初生雛」とは卵から孵ったばかりのひよこのことであり、そのオス、メスを見分けるプロというのがこの資格である。資格取得のためには、養成所に入所して5ヶ月の研修を経る必要がある。
雛の鑑別では、スピードと正確性が勝負の決め手となるので、視力がいいことと集中力があることが要求される。
5.家畜人工受精士
近これは牛、馬、豚などの家畜の人口授精や、牛の受精卵の移植などを行う資格である。免許を取得するためには、農林水産大臣が指定する機関、または都道府県が開催する講習会に参加して、修了試験に合格することが必要である。受験資格に特に制限がないため、誰でも挑戦することができる。遺伝子工学の発達により、将来はますます必要となってくる資格であろう。
まとめ
以上のように、動物と接する仕事に関する資格は意外に多い。ただ、養成施設などで修行を積む必要があるため、本当に動物が好きな人でなければなかなか取得することができないといえよう。
動物と人間との接点は、将来においてもなくならないであろうから、有資格者は、将来活躍できる範囲が大きくなるであろう。就職や転職で悩んでいるそこの君、動物に関する資格を取得して、自分の人生をゼロからリセットしてみるのはいかがであろうか。
|