はじめに
現在、どこの書店にいっても、IT革命関連の書籍がたくさんならんでいる。パソコン専門書コーナーはもちろん、ビジネス書コーナーに行っても、同じような題名の本がたくさん平積みにされている。九州・沖縄サミットでもメインテーマとなるぐらいだから、これも当然の結果といえよう。
資格の世界も例外ではなく、いわゆる「IT資格」全盛の時代は幕開けを迎えている。この分野の有資格者は企業からの需要は高く、即戦力として引っ張りだこになることが多い。就職はもちろん、転職を希望する際にも、今一番望まれている資格の一つであることはいうまでもなく、さらに資格手当てや技術給を支給する企業がとても多い。さらに、ある程度勉強を積めば、素人でも合格可能である。そこで、こんなにオイシイIT資格をいくつか紹介することにしよう。
1.高度情報処理技術者
「国の実施する情報処理技術者試験のうち、現行の初期シスアド、第一種・第二種以外の試験のことをいう。「高度」というだけあって、当然のことながら前記三種の試験合格レベルの知識を前提として、さらに専門的知識が記述式・論述式で問われる。来年度から試験制度が再編成され、さらにIT技術者の育成を意識した試験制度となる。
国家試験であり、合格者に対する評価は高く、就職・転職の際には非常に有利に働く一押しの資格といえる。
2.MCP・MCSE
マイクロソフト社の実施するSE、ネットワーク管理者の為の資格であり、国際的にも通用するものである。 NTやウィンドウズなど、同社の製品に対するプロ認定試験なので、一社に一人は有資格者がほしいという有望資格である。
MCPは一科目の合格で認定されるが、MCSEは合計六科目(必須四科目、選択二科目)の合格がひつようであり、特に後者に対する評価は高い。資格手当を出す企業も多い。
3.CIW
ホームページサイトのデザイン・構築に関する数少ない資格であり、最近人気急上昇の試験である。本試験も海外で通用する資格であり、企業のホームページ担当者やSOHOでホームページ構築をするデザイナーを中心に受験者が増加中である。なお、サイト作りに関しては、マイクロソフト社のMCSDやアドビ認定試験なども参考になる。
4.オラクルマスター
オラクル社の実施する自社製品の技術を試す試験であり、データベース構築に関する知識・技術が問われる。試験はシルバー、ゴールド、プラチナ、ディベロッパーの四つのクラスに分けて実施される。本資格も世界中で通用するものである。
データベースの分野はまだまだ技術者が不足しており、有資格者は今後とも各種業界の企業において優遇され、企業活動の能率化を図る仕事に携わっていくものと思われる。
5.Sun Java Certification
本資格は、サンマイクロシステムズ株式会社が実施しているJavaに関する世界規模の技術者認定試験である。HTMLの機能を補うために開発されたスクリプト言語だけあって、現在でも需要が高い。試験は、他の多くのIT資格と同様に、パソコンの画面上で解答する形式を取っている。
2001年以降は携帯電話端末でもJavaスクリプトが使えるようになり、今後ともJavaの知識を有する人は各種業界で優遇されるものと思われる。「今からコンピュータ言語を勉強するなら絶対にJavaだ!といわれるように、今後活躍が期待できる資格である。
まとめ
IT業界の技術が進むにつれ、今後ともそのニーズにあった資格試験が登場することが予想される。この分野は急速に進んでおり、技術者の需要も大きいことから、それに併せて技術を認定する資格試験も急速に普及しているのである。
まだ有資格者が少ない今がチャンスである。就職を決める切り札として、または転職で給料大幅アップを狙う決定打として、少しずつでも挑戦するとよいだろう。
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