はじめに
大学生のみなさんは、単位修得試験のうち、「資料持込可」のものがあるかないかは、結構関心のあることでしょうね。そして、「資料持込可」であれば、試験勉強が楽になると思う人が多いのではないだろうか。
ところで、資格試験の中にも「資料持込可」のものがある。翻訳に関する資格で、辞書を持ち込むことができるものがその一例である。しかし、それらはまた別の機会にでも紹介するとして、今回はインターネット上で受験できる資格を特集したいと思う。これらの資格試験も、「資料持込可」という点で、共通しているからである。すなわち、自宅受験も可能であるので、何を参照しても、合格点に達すれば有資格者になることができるのである。
1.INPA
INPAとは、インターネット・プロフェッショナル・アドバイザーという近年急速に普及してきたインターネットの利用技術に関する資格である。二ヶ月に一回一定の期間にインターネット上で受験できる。試験ではコンピュータの基礎、インターネットの利用方法、ブラウザに関する知識などが問われ、択一式の問題が五〇問出題される。資格は一年間有効で、その後は更新が必要である。なお、学生には受験料の割引があり、近年就職用に受験する人も多い。対策本が市販されており、それをみながら受験すれば合格はほぼ間違いない。
2.INAS
インターネット・アプリケーション・スコアの略で、現在日本で広く普及しているワードとエクセルに関して、その技術を試す試験である。MOUSの受験前に腕試しとして受験する人も多い。この試験もワードやエクセルに関する市販の本を参照しながら受験することができるが、短時間で解答した方が点数が高くなるというシステムを採っているので、あまり実益はないかもしれない。
3.GPA
ゲーム・プロフェッショナル・アドバイザーの略で、日本で数少ないゲームに関する資格である。パソコン・テレビゲームに関する知識がクイズ形式で問われる、まだ新しい資格である。ゲームセンターに通っていた人、ファミコンにはまっていた人にとっては、最もとりやすい資格の一つかもしれない。完全に趣味の資格ではあるが、履歴書に書けば、面接試験の際にも話題にのぼるであろう。
4.ほんやく検定
翻訳に関する資格であり、一級から五級までに分かれている。ニフティーサーブを通じて、インターネット上でも受験することができる。もっとも、本検定については会場で受験しても辞書などを参照することができるため、インターネット上で受験しても、ワープロで入力することができる程度の実益しかないと思われる。
まとめ
以上のように、インターネットで受験できる資格は多く、他にもインターネト実務検定などいくつかある。まさに自宅にいながら資格が取得できる時代となっている。アメリカでは、国家資格がインターネット上で受験できるが、日本でも宅建やシステム・アドミニストレータはもちろん、司法試験までも自宅で受験できる日がやってくるかもしれない。
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