はじめに
現代社会においては、一度仕事から離れてしまうと、なかなか復帰できないのが現実です。これは、新卒の就職と、社会人の転職や再就職では、企業が志願者に臨んでいる資質・能力が違うからです。すなわち、新卒就職ではその人の「将来性」「可能性」が重視されるのに対し、転職・再就職ではその人の「実務経験」「即戦力指数」がみられているのです。
資格という面でも同じで、就職の時に評価された資格が、転職・再就職の際に必ずしも評価されないということがしばしばあります。また、資格をアピールする方法が、両者の間でかなり違います。これらの点に注意して資格を取得・アピールすれば、仕事先を見つける上で、資格はとても大きな武器になります。以下、これについて詳しくみていくことにしましょう。
1.転職・再就職に有利な資格を選ぶ
まずはパソコン関係の資格は評価されることが多いです。特に「MOUS」や「MOT」など、その会社で使っている特定のソフトに関する資格試験には、企業も一目をおいています。SOHOなど、自宅で仕事を受注し、自分のあいた時間にこなしていくような仕事形態においては、こういった資格こそが再就職につながります。
また、DTP関連の仕事の再就職の途が広いです。「DTP検定」「DTPエキスパート」などの資格を持っていれば、仕事探しで困ることはないといっても過言ではありません。資格取得後に、人材派遣会社に登録するという方法も考えられます。最近ではWEBデザインができる人は、さらに企業から引っ張りだこになっているようです。
もう一つ人気があるのが医療事務です。これも無理せずにパート感覚でできる仕事です、主婦を中心に人気となっています。合格者に対して仕事の斡旋を行っている団体などもありますので、大いに利用すると良いでしょう。 pan>
2.取得した資格のアピール方法
先述のように、転職・再就職では実務を意識したアピールをすることが必要になります。たとえば「簿記の資格を持っています」というのは将来性をみる就職においてはOKですが、即戦力を見つける転職・再就職では不十分です。経理実務では、それをパソコン上で処理できるようになってはじめて仕事になるわけです。
ということで、エクセルなどの表計算ソフト、または市販されている会計ソフトの勉強も少ししておき、明日からでも経理担当となれるという姿勢を見せることが大切です。この点をよく考えましょう。ついでに「パソコン財務会計主任者」のような実務型資格を取るのもいいかもしれません。
まとめ
以上みてきたように、取得すべき資格、そのアピールの方法の2点を間違えなければ、資格だけで職を見つけることも十分可能です。ライセンスを選ぶ前に、どのような仕事に就こうと考えているのかを具体的に考えて、資格の勉強をしつつ社会復帰のきっかけをつくりましょう。特に長いブランクのあった人には、有効な手法となることでしょう。
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