現在の取得資格総数・・・・・380個以上(平成18年10月現在)
Webバナナ
テレビでやっていた「マジカルバナナ」をネット上で実現
スカッシュ
ボールを打ち返せ!
君は何回続くかな?
ブロック崩し
空から降る隕石をマウスで攻撃せよ!
X Shoot
マウスで遊べるゼビウス類似のゲーム!
Mad Shoot
インベーダーゲーム
どこまで続けられるかな?
Money
懐かしのバックルマンを思い出すスリルゲーム!
HOME資格世界の評論>資格試験の歴史
資格試験って何だろう? 第1回試験はオイシイ
資格試験の歴史 現在最も人気のある資格試験
資格試験の新分類 ダブル・トリプルライセンスの進め
資格取得はスタート これが資格商法の手口だ
大型資格は21世紀に変わる

 
現在は「資格の時代」であり、ノンノのような女性誌を見ても、中学生・高校生が見るような雑誌を読んでも、「資格」について何らかの記事が掲載されていることが多くなっている。今でこそ、誰もが知っているこの資格だが、そもそも資格というものはいつ頃からこのように流行しだしたのだろうか。

 日本における資格の起源は、今を遡ること一二〇〇年、八世紀初頭の平安時代に始まる。当時初めてできた資格試験は、官僚になるための試験であった。これは、古代中国の官僚になるための試験、「科挙」を真似たものであり、基本的には貴族が受験するものであった。この試験制度自体は、三〇〇年ほど続いたようで、後世における官僚試験制度や現在の公務員試験制度などにも遠からず影響を与えたようである。

 その後、現在でいう「資格試験」が現実的に増え始めたのは、明治時代に入ってからである。一八六九年に明治新政府の官僚になるための官僚試験ができたのが、近代資格社会の出発点であった。それから三年ほどして、「代言人」(今でいう弁護士)になるための試験が登場し、公務員以外の資格も続々と誕生した。これに続き「医者」、または船を操る「船長」、「機関長」、「航海士」などの試験が始まった。また、小学校や中学校の教師になるための教員免許ができたのもこのころである。
 
 このように明治時代の初期には、諸外国、特に西洋諸国を見習って、いろいろな資格制度ができた。この時期にできたものは、現在では国家試験となっているものが多い。民間の団体や、特殊法人などが行っている検定試験のようなものが誕生したのはもっと後の話である。


 現在のような資格試験が豊富に登場し、本格的に整備され始めたのは、第二次世界大戦が終わってからである。

 昭和二〇年代には、十年間に一三〇以上の国家資格が新たに誕生した。これを、我々専門家の間では「第一次資格ブーム」と呼んでいる。皆さんの知っている国家資格の多くはこの時期に誕生したものである。

 そして、高度経済成長も終わって昭和四〇年代に入ると、再び一〇〇近い国家資格ができた。これを「第二次資格ブーム」と呼んでいる。このときには、労働省で行っている技能士など、工業技術に関する資格が増えたのが大きな特徴である。また、大型の公的資格や民間資格(英語検定や簿記検定等)が始まったのもこの頃である。

 その後も、景気の変動にかかわらず、資格はどんどん増えていき、昭和六〇年ごろから「資格をとりたい」という感情が一般人の間でも芽生えるようになってきた。現在でも「資格」はどんどん増えており、新たな技能・専門能力を認定する試験が毎年のように増えている。大学や短大でも資格取得講座を開講しているし、企業では資格取得者に手当を出しているところも少なくない。これに便乗して、予備校や出版会社などでもさまざまな新規企画を立て、飯のタネにしようとしている。

 このように、現在最盛期(第三次資格ブーム)を迎えている「資格試験」業界であるが、いいことばかりではない。廃止される資格も毎年いくつか存在するのである。これは、?受験者数が少なくなって、資格試験の運営を行っていくことが困難になったこと、?その技能・専門能力などが社会的に不用になってしまったため、資格自体を実施する意味がないこと、などが大きな原因になっている。

 これはあくまでも私見であるが、近い将来多くの資格試験が廃止されることと思われる。人の能力や技術は、立った一回の試験では計ることはできない、尊いものだからである。資格試験の長い歴史にピリオドが打たれるのはまだ先であろうが、これからは本当に意味のあるものだけが生き残っていく、資格戦争の時代へと突入していくのかもしれない。資格選び一つも、やはり慎重に行うべきである。


本サイトの内容に関する著作権は、全て私個人に帰属します。これらの情報の一部または全部を事前許可なく改変、使用、複製および他の言語に翻訳することは法律によって禁じられています。万一、違反された場合には、法的手段をとる場合もございますので、あらかじめご了承置き下さいませ。