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2008年10月アーカイブ

企業が人を見るときは、その人の「中身」を見ているのであり、「資格」という外見は中身を推測させる一つのきっかけにすぎないというのが私の持論だ。すなわち、どんなに難易度の高い資格に合格した人でも、それをネタに自分の成長をアピールしなければ、世の中の誰も評価してくれないのである。資格は自分らしさをアピールするきっかけであり、アピールそのものではないのだ。

私自身、そのアピールのきっかけ、すなわち1回しかない人生において「自分でやりたいものは何か?」というのを追い求めて、内定していた大学院進学を辞めてまで資格の勉強をしてきた。そして、それ以降に400以上の資格を次々と取得してきた。最初は、自分の人生に対する投資だと思っていろいろな勉強をし続けてきたが、経済の勉強をしているうちに物理で勉強した法則をうまく利用できるように気づき、逆にその経済で勉強してきた各制度の長所を新規商品の開発の視点にうまく活かせる新たな手法を開発したりした。つまり、世の中の構造や仕組みが少しずつ見えてきたのである。

そうして、100以上の出版物を執筆したり、NPO法人の理事を務めたり、いくつかの会社や新設の学校の設立をしたりなど、20代のうちから様々なビジネスの立ち上げにも関わることができたのである。資格を取得してきた経験やその知識・技能を最大限活かして、自分の仕事や日々の生活をよりよいものへと変えていこうとする努力は、日本にいる誰よりも行ってきたと自負している。

資格がブームになるにつれ、いろいろな資格を取得している人が増え、「これは使える資格なのか?」とその本来の価値に疑問を抱く人も増えてきている。ああだこうだいう評論家はいらない。一般論として「使えない資格」というのをどのようにして「使える資格」に変えるか、それが現代の受験生に対する新たな課題なのではないだろうか。

 

もし、あなたがマラソン大会に参加するとしたら、どのようにレースの作戦を練るでしょうか?

「5キロ地点からスパートする」「序盤は他のランナーを牽制しながらゆっくりペースで走る」「AさんとBさんを徹底マークする」など、人によって取るべき作戦は違うはずです。自分の性格や長所をよく考えた上で、実力を最大限発揮できるような作戦を考えておかなければ、勝てるレースも負けてしまいます。

試験の勉強についても同様のことがいえます。目的の試験に合格するためには、それに向けてどのような準備をするのかが重要になってきます。マラソンと同様、作戦が重要なのです。

したがって、試験勉強を始める場合には、まずしっかりと勉強計画を立てることにしましょう。100メートル走のような短期決戦の試験ならばいいのですが、中距離走・長距離走のようなある程度長丁場の試験の場合には、勉強計画がいい加減だと受かる試験も落ちてしまいます。

もちろん、ここでいう勉強計画は大まかで十分です。「今月中にこの問題集の問題を全部やる」など、1週間ごと、1ヶ月ごとの目標を立てるようにしましょう。

昨日から書いているように、満点から考えて、失点を何点以内に抑えるのかという減点法ではなく、合格という最終目標から発想し、それには何点取る必要があるのかと考えることが大切です。先述のように、多くの試験では6割~7割程度が合格基準点となっていますが、この合格点に「忘却による失点分」と「緊張による失点分」を加味したものが「最終的な目標点」になるのです。

あとは、この目標点に達するために、どの科目でどの程度の得点が必要なのか、どの科目ならば捨ててもいいのか、などを自分なりに分析して、どの科目にどれくらいの力を入れて勉強するのかというような作戦を練ればいいのです。その結果として、勉強すべき範囲が合理化できた分だけ、同じ勉強時間でも中身の濃い、効率のいい勉強ができるのです。連戦連勝している人はこれができています。

多くの試験では繰り返し出題される過去の本試験問題が正確に解けるようになれば、ほぼ合格点に達することができるように作られています。合格点を取るのに必要な量のみを勉強するのであれば、勉強しなければならない範囲はそれほど広くなく、それほど苦痛を味わうこともなく、最小努力で最大効果を上げることも可能になるわけです。

なお、確実に合格するためには「合格点」の他に、「忘却による失点」と「緊張による失点」に対する考慮も必要です。本試験では、試験時間が制限されているので、その時間内に覚えていた知識を思い出すことができないという危険性があります。また、本試験当日はどんな人でも少しは緊張するため、実力の100%、またはそれ以上を確実に発揮することは困難です。このような試験会場で生じる得点の「目減り」に備えて保険をかけておく必要があります。

そこで、「合格点+忘却による失点分+緊張による失点分」を目標点数として設定し、その点数を取るのに最も有効な勉強法を心がければいいのです。

試験で満点を取るためには、全科目の全出題範囲を網羅して勉強しなければなりません。20年に1回しか本試験で出題されないようなことであっても、しっかり正答できるように準備しておかなければ、満点は取れないのです。

しかし、「合格する」という目標を突破するためには、ここまで勉強する必要はありません。現に、数多くの試験を受験してきた私も、満点で合格したという試験は1つもないと思います(逆に合格点ぎりぎりで合格した試験は数え切れません)。

私の持論ですが、100点満点で70点以上が合格というテストがあった場合、100点が最もいい点数ですが、次にいい点数は70点でしょう。99点よりも評価はうえだと思います。

逆に、最も悪い点数は69点でしょう。1点差で落ちても0点で落ちても同じ不合格ですが、69点の人はあと1点分努力しなかった、1点分の不注意があったという点で、受かるはずだったものを落ちた点でより悪いと思っています。

私も数多くの試験を受験してきましたが、ぎりぎりで落ちた経験は余りありません。逆に合格点ちょうどで合格した試験派覚えているだけでも10種類はあります。とにかく、試験という点だけ見れば「結果」がすべてなのです。


 

どのような試験においても、合格するために何も「満点」を取らなければならないわけではありません。多くの試験においては「合格基準点」が設けられており、その点数さえクリアしていれば全員が合格することだって夢ではないのです。要領のいい、試験に強い受験生は、ぎりぎりでもいいので、この基準点をクリアするだけの点数を上手に取ることのできる人なのです。

たとえば、7割取れれば合格という試験においては、100点を取った人も、ぎりぎり70点だった人も評価は同じ「合格者」です。試験においては1番で合格することも最下位で合格することも、同じなのです。

つまり、試験に強い人たちは、「満点をねらう勉強」をするのではなく、「確実に合格基準点を突破するだけの勉強」をしているのです。

皆さんの周りには、「試験に強い人」っていませんか?たくさん試験を受けているのに、連戦連勝という人は身近にいないでしょうか?これこそが、先述の表でいう「Bタイプ」の人間なのです。

ものすごい努力家、東大にでも入れるような秀才は除いて、こういった人の多くは通常の人と異なる特殊な能力を持っているわけではありません。試験慣れをしているためか、試験本番に強く、ほぼ自分の実力通りの力を発揮することができるからなのです。これは、彼らが試験で「満点」をとることをねらって勉強しているのではなく、「合格点」を目指して勉強しているからなのです。

私自身も長年の勉強を経て典型的なBタイプの人間へと成長することができました。最初のうちはAタイプを目指し、苦しい勉強を続けていました。試験を数多く受験していくにつれて効率のよい勉強法が必要になり、試験で何が問われているのか、出題者は問題文を通して何を求めているのかということを徹底的に分析するようになりました。そして、この経験を通して、①試験に合格するためにもっとも効果的な学習法を確立し、②誰にでも真似ができるようにそれを改良すると同時に、③知識がなくても正解に達することのできるテクニックも習得することができたのです。これにより、比較的短時間の学習で、最悪でも合格点だけは確保できるようになり、私の試験における連戦連勝街道は始まったのです。

いずれにしても、「合格」という結果を出せないのならば、試験勉強はただの苦痛になってしまいますし、やりがいもありません。その試験で出題される分野について「詳しい知識を持つこと」ということも大事ですが、こと試験に関しては「合格する」ということの方が大切なのです。まずは、そのことを頭に入れておいて下さい。

スポーツの試合と同様に、試験勉強においても「結果」が全てです。むやみやたらに勉強するのではなく、合格のための戦略が必要になってきます。「運良く成功した」ではなく、「成功すべくして成功した」というようにならなければなりません。

その意味で、先述の受験生の分類のうち、Bタイプの受験生は最もコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。もちろん運だけで合格した人もいるでしょうが、彼らは、当該分野についての知識が不十分であっても、試験で出題される知識をきちんと押さえることで合格を勝ち取った勝負強い人たちのグループです。彼らの試験勉強における戦略こそが、本書の目指すところです。

知識を身につけるのは合格してからでもいいです。肩書社会の日本においては、先に合格することこそが最も重要なのです。

昨日書いたCタイプの人たちは、その試験で出題される分野について事前に十分に勉強してきたにもかかわらず、試験本番ではその力を発揮できずに不合格になってしまった人たちです。十分に勉強してきて、まず9割方合格できるという人でも、試験本番ではまれに不合格になってしまうことがあるからです。

サッカーなどのスポーツにおいても、強豪国と弱小国が試合をすれば、十中八九は強豪国が勝つでしょう(最近ではそうでもないようですが)。しかし、強豪国がどんなに勝つ確率が高くても、ワールドカップのような大舞台で、もし負けでもしようものならば、すべてが台無しです。それまで、いかに練習を積み重ねてきたとしても、評価は一気に落ちてしまいます。

世の中には4つのタイプの人間がいます。これらを具体的にみていきましょう。

 Aタイプ・・・知識が十分ある合格者
 Bタイプ・・・知識は不十分だが合格者
 Cタイプ・・・知識が十分あるのに不合格者
 Dタイプ・・・知識が不十分だから不合格者

まず、その試験で出題される分野についてよく勉強し、試験本番でもその力を十分に発揮して合格した人がAタイプ。その逆で、試験で出題される分野についての勉強が不十分だったために、試験本番でも実力を発揮できずに不合格になった人がDタイプです。彼らは「試験の合格」=「知識の有無」の理論通り、世の中の大半を占める人たちです。

皆さんは、「試験に合格した人」と「当該分野についての知識がある人」とは、イコールだと思いますか?

一般的には、この事実は正しいかもしれません。試験に合格するためには、その試験の出題分野に関する知識がある程度必要ですし、当該分野に関する一定量の知識があるのならば、試験には楽に合格できるように思えるからです。

しかし、これは必ずしもあたっているわけではありません。知識のある人が合格するとは限りませんし、逆に言えば知識がない人でも合格することは可能です。

テキストを一度見ただけで永久にその内容を忘れないといった超天才児はともかく、普通の人は繰り返し学習しなければ、せっかく覚えた内容を忘れてしまうであろう。
昨日述べたように、合理的に試験でよく出題されるポイントに学習範囲が絞れたのであれば、その分繰り返し学習をすることができるのである。たとえば分厚いテキスト1冊勉強するのに30日かかるのであれば、その1/3の量に内容をギュッと圧縮したテキストであれば、10日で学習できる計算になる。それであれば、残った20日を使って、このテキストをあと2回復習するだけの時間があるといえよう(最初の1回よりも2回目のほうが早く学習できることを考えれば、さらにもう1回ぐらい学習することだって可能かもしれない)。
エビングハウスの忘却曲線によると、人間は一度覚えたことであっても、時間の経過とともに忘れてしまう(個人差はあるが)。ただし、しばらくたって再学習したのであれば、前回よりも短時間で記憶を取り戻すことができるし、1回目と比べて忘却の度合いも鈍くなることが立証されている。これによると、「繰り返し学習」こそが暗記のための最高の学習であることになることはいうまでもない。
出題内容を統計的データの観点から科学的に「頻出順」にまとめた薄めのテキストを、何度も繰り返し学習して身につける。これこそが「2:8の法則」の観点からも、過去問の繰り返し出題の観点からも、最高の勉強法といえるであろう。

 

私は試験の出題には「2:8」の法則があるように思える。つまり、「テキストの2割の範囲から8割の問題が出題される」「テキストの残り8割の範囲から残った2割の問題が出題される」というものである(必ずしもすべての試験に当てはまるわけではないということに注意)。
どのような試験においても、毎回のように出題される「頻出問題」と、10年に1回出るかでないかといわれるような「捨て問題」があることは、皆さんも経験則でわかるであろう。ただ、市販されているテキストは出題される全内容を網羅するようにできているので、これの中でも試験で出題されない確率が高い部分と、ほぼ間違いなく出題されるであろう部分とがある。
出版社としては、「この本を信用して勉強してきたのに、テキストに出てなかったじゃないか」といったクレームを避けるために、思い切って出題範囲を絞ったテキスト・問題集の出版には消極的である(事実私もそういった思い切ったテキストの出版企画を断られた経験がある)。そういった気持ちを理解できないわけでもないが、他書との差別化やそういった一部のニーズに応えるためにも、私は許されるべきであると今でも考える。テキストや問題集の表紙に「出題Aランクのみを厳選」というような注意書きを出しておけばいいし、テキストの中でもその本の項目の中で実際の本試験でどの程度の部分が出題されているのかをデータとして明示しておけば、消費者に対するごまかしとはいえないであろう(こういった趣旨に賛同してくれる出版社の企画担当者、いつでもお話は伺います)。
中学時代の日本史や公民などの中間・期末試験を思い出して欲しい。膨大な範囲の中でも、試験に出題される部分はごくわずかである。満点を取ることではなく、合格点を取ることが目標の資格・検定試験においては、範囲を絞った学習法に勝るものはないと個人的には思う。

 

分厚いテキストでたくさんの知識を勉強している受験生をよく見かける。しかし、試験に合格するためだけであれば、必要な知識は少数精鋭といえよう。
たとえば、5肢択一方式の試験を例に挙げよう。5つの選択しすべてを理解できていなくても、正解に達することは可能である(いわゆる個数問題は除く)。極論を言えば、5つの選択肢のうち、たった2つが正しく判断できるのであれば、60%の得点を確保することが可能なのである。
 1 確実に判断できた
 2 確実に判断できた
 3 わからなかった
 4 わからなかった
 5 わからなかった
上記の場合には、肢1か肢2が正解肢であれば、消去法でこの問題は正解することができる(ここでの正答率が2/5=40%)。また、たとえ肢3~5に正解肢が含まれていたとしても、少なくとも3択にしぼることができるので、正解できる確率は1/3あることになる(ここでの正答率が60%×1/3=20%)。したがって、5つの選択肢のうち、2つが確実に判断できるだけで、理論上は40+20=60%の問題が正解できることになるのである。
試験勉強に必要なのは「数多くの薄っぺらい知識」ではない。「これは絶対にわかった」という「確実に判断できる知識」なのである。つまり、試験対策は「量よりも質」なのである。
ただむやみやたらに勉強するのではなく、確実な知識をこつこつと身につけていくことこそが、結局早く合格に達することができるのである。これは私の自論でもある。

 

平成20年度秋の学位申請が始まったので、今回は法学士を申し込みました。前回何とか経営学士が取れましたので、2匹目のどじょうを狙っています。大学院で法学を専攻しているのに法学士を持っていないのでは順番が違うことになりますので・・・。

学習成果の論文は、今回は「租税法律主義と税法規定の適用・解釈」について。憲法だけではなく、税法的な視点から論じたものにしあげました。

今回は提出が期限当日になってしまいましたが、うまくいけば秋には3つ目の学士になります。春には経済学士の申請を検討しています。

【大学評価・学位授与機構のサイトはこちら】

オンライン学習大学ネットワークの構築に関するセミナー参加しました。今回は福岡の西南学院大学にてありました。1日だけの福岡出張。

私がお話したのはいつもどおり、大学生の就職筆記試験の現状です。内容は前回と同じでしたが、熱心に質問される方もいて、質疑応答が盛り上がりました。

いつもながら、日本はeラーニング後進国ではありますが、さらに進められることを期待しております。

【詳細はこちら】