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2008年7月アーカイブ

昨日に引き続き、新しい資格試験の特徴についてまとめてみます。

第三の特徴としては、やさしめの問題が出題されることにも絡んで、第一回試験の合格率は高いことが多いのです。例えば、平成10年度から実施されている日本商工会議所主催のビジネス実務法務検定試験(3級)についても、第1回試験の合格率は85.7%であるのに対し、第2回試験の合格率は55.0%と激減しています。この理由としては、出題者側が受験生のレベルを把握することにより、試験問題が難しくなること、及び第1回試験である以上、ものすごく実力のある者も多く受験することなどがあげられます。

さらに、初回の試験について、あまりにも合格率が低いと、次回から受験しようと思う人が減り、実施団体側の収入につながらないといった事情も考えられます。第1回目の試験受験生は、いわばそのあとの受験者を呼び寄せるための「エサ」でもあるわけです。悲しいかな、これが資格受験業界での現実なのです。

いずれにせよ、第1回試験はおすすめの試験であることが多いのが現状です。

 

日本では毎年のように新しい資格・検定試験がたくさん誕生しています。国家試験もあれば、あまり受験者のいないような検定試験もあります。これら新しい資格試験には次のような特徴が見受けられます。

第一に、受験参考書などが出回っていないため、どのような問題が出るのか分からないという点です。

長年実施されてきている試験については、過去に出題された問題を見れば一定の傾向をつかむことができ、受験対策を立てることもできるのですが、新しい試験については、とにかく試験会場に行って問題文を見ないことにははじまらないのです。

第二に、各種資格試験の第一回の問題はやさしいことが多いのです。これは、受験生だけではなく、出題者にとってもまさに「第一回」だからなのです。即ち、出題者の方としても、受験生がどの程度できるかというのが捉えにくく、あまりに難しい問題を出題してその資格試験の受験生が減ってしまうことを避けるために、若干やさしめの問題を出題する傾向があるのです。

 

資格試験や検定試験の合格証書は、通常は、各試験実施団体の長が発行します。これは国家資格も民間資格も同じです。
国家資格の中には、直接中央省庁が実施しているものと、完全に第三者機関に委託しているものとがあり、それによって誰の名前で賞状が出るかが違います。その所管大臣の名で合格証が発行されれば、なんとなくうれしいですね。

私のように多数の国家資格に合格すると、将来の首相候補のサインを集めることもできます。直筆ではないですが、なんとなくうれしいですよね。

 

「国家資格の最難関は?」という質問は、人によって答えが違うでしょう。

一般的には司法試験・公認会計士試験などが難しいといわれています。しかし、合格率からいえば公務員試験の国立国会図書館1種などは1%を切るので、合格するのはこちらの方が難しいことになります。

また、鎌倉彫技能師の1級などは、原則として15年以上の実務経験がないと受験できないので、これもそういう意味では難関といえると思います。

民間資格も含めれば、剣道10段等は難関といわれています。全日本検討選手権で5連覇した人が合格できなかった試験だったそうで、そう考えれば「日本で受かる人なんかいるのか?」とも思えます。

まあ、どの試験が難しいかというのは人によって違うと思いますので、これを比較してもしょうがないでしょう。

 

省庁再編が行われると、いろんな省庁が統合されたり、分割されたりするので、資格試験業界も大慌てです。一番の心配は、国家資格とかに何か影響はあるのか、今まで取得した資格が無効になったりすることはあるのかといったことでしょう。

国家資格については、認定する機関が変わる場合があります。たとえば平成13年の省庁再編時には、「郵政省」認定の資格に関しては「総務省」認定のものへと変わりました。従って、免許権者や資格の合格証に載る大臣の名称も変わってきます。更新がなければ関係ないですが。

また、学習面からいえば、試験問題に影響を与えます。たとえばかつては「建設大臣」と覚えていた知識を「国土交通大臣」へ、「労働省」と覚えていた知識を「厚生労働省」へと覚え直す必要が前回の再編時にはありました。勉強している人にとっては迷惑な話です(本を出版している人にとってはうれしい話です)。

基本的に、今まで取得した資格が無効になってしまうというようなひどいことはありません。しかし、省庁再編というのは行政のスリム化を目指そうという動きですから、将来的にはよく似た資格や現代社会においてあまり意味のなくなってしまった資格については廃止されていくものと思われます。

資格というのは現代から10年以上先までの世の中の流れを読んで設けられるものですので、新しい資格が誕生するのと同様に、古い資格は現にどんどん廃止されていっています。まあ、皆さんが知っているようなものについては廃止されることもないでしょうし、廃止されたとしても今まで取得したものの意味がなくなるということはないでしょうから、心配する必要はありません。

 

昨日述べたように、資格の合格は人生の大きな分岐店なのかもしれません。しかし、資格の合格は「ゴール」ではなく、新たな「スタートライン」にすぎないのです。資格を取得できればそれだけで仕事になるというような資格はほとんどなく、ビジネス社会の中では、実務で行っている状況を把握することが必要となってきます。即ち、資格試験という「机上の学問」と実務はだいぶ異なるのです。

例えば、簿記検定1級に合格した人がいきなり経理課でばりばり働けるかといったらそうではありません。まずは、その会社の一般的な経理事務を覚えなければなりません。もちろん、会計ソフトも使えなければ意味がないでしょう。

また、秘書技能検定1級に合格した秘書でも、会社に入って最初に学ぶのは「上司はどのような飲み物が好きなのか?コーヒーにミルクと砂糖は付けるのか?」といったことであったりします。パソコン関係の資格を持っていても、実際に機械をさわったことがなければ、いくら理屈を知っていても、現場では単なる素人と同じです。

弁護士や、弁理士、税理士のような大型資格の合格者でも、試験に合格しただけの人に、安心して会社の重要な仕事を任せることはとてもできません。有資格者となってからの実務経験によって、人はその分野でさらなる成長を遂げるのです。その成長を経て、はじめて企業側から見ても「本当にほしい人材」という評価を受けることになるのです。

ただ、資格を取得しなければ、そもそもその「スタートライン」にすら立つことができないことはいうまでもありません。たった1点差で落ちたとしても、合格者と不合格者の間には大きな差があります。残念ながら、毎年のようにこの「1点差」に泣く人が非常に多いのです。

とにかく一日でも資格試験に合格し、スタートラインに立つことが何よりも大切であると思われます。そうでなければ、何も始まらないのですから・・・。

 

努力が実り、資格が取得できたときの喜びはこの上ないものです。まず、家族や同僚を含め、周りの人の自分を見る目が変わることに気づくことでしょう。次に、自分自身で大きな自信をつかむことになります。この自信が自分の人生を大きく変えることだってあるのです。また、その資格取得を契機に新しい人脈・友人関係が生まれ、自分の生活がより豊かになってくることでしょう。そして、さらには「次の資格」への意欲も沸いてくるものです(私のように沸き続けるのも問題ですが・・・)。

このように、資格がもたらす影響はケースによりさまざまです。例えば、企業によっては資格取得者に奨励金を給付したり、給料中で資格手当を出したり、出世の際の査定事項にしたりしています。また、資格取得を契機に思いきって給与のよい会社に転職したりする人も、現代社会では珍しくありません。

このように、資格合格をきっかけとして、皆さんの人生に新たな道が見えてくることでしょう。

 

book-gyouseimoshi.jpg「うかるぞ行政書士直前模試」の2008年版を週刊住宅新聞社から出版しました。

今年度の行政書士試験で出題が予想される分野について、

模擬試験形式で学べる構成となっております。

近年は受験者数が増加していることもあり、今年度も大変な競争となることでしょう。

本書でしっかりと学んだ上で、本試験に臨んで頂きたいと思います。

 

【詳細はこちら】

 

私は数多くの資格試験を受験してきました。その中で、「資格」には大きく2つの意味合いがあると思います。

① 自分の努力に対する目標

せっかく何かやろうという気があっても、目標がなければだらだらと時間だけが過ぎていってしまいます。期限を決めて何かをやるというのは、社会人にとっては常識です。

資格の取得を一つの目標とすれば、試験の日までにどの程度の努力をする必要があるのかが分かりますし、これが学習のペースメーカーになります。また、目標が達成できればそれだけで充実感が得られますし、次へのステップアップの意欲も出てくるものです。

② 実績を結果として残す

例えば、マラソン大会で優勝したならば、それは自分の実績として一生残ります。しかし、特殊な技能や専門知識に関しては大会などがないために、せっかく身につけても形としては何も残りません。これはもったいない話です。

大学の授業では、勉強した内容を単位あるいは学位として残すことができますが、実社会でこれにあたるものこそが「資格」なのです。せっかく学んだ知識や技術を「資格」という形で残せば、後でそれを忘れてしまっても、資格を取ったという実績だけは残ります。将来、自分の子供や孫に自慢することだってできます。

このように、せっかく何かをやるのでしたら、それについて「資格」という目標を立てて、「資格」取得によって形として残しておくというのはいかがでしょうか。例えば、同じお酒が好きだという人でも、ビールが好きならば「ビアテイスター」、ワインが好きならば「ワインアドバイザー」、日本酒が好きならば「きき酒師」等違った資格が用意されています。スポーツをやっている人もそれぞれにつき「審判員」の資格があります(このように、実務に結びつかない趣味的な資格でも、面接での印象度を上げることができます)。個人個人それぞれ違うことに挑戦できるのが資格の最大の利点です。最大限利用してほしいものです。

 

現在の世の中は実力主義。大企業に勤めている会社員も、何か自分でアピールできるものがなければ、いつリストラにあうか分からない時代です。企業の中で生き残っていく手段として、いろいろな本・雑誌で「資格をとって自分を磨こう」という内容のことが書かれています。それでは「資格」っていったい何なのでしょうか?
一般的に、現代社会は「マニュアル化時代」だといわれていまして、人々は成功した人の書いたマニュアル本を読んで、その真似をしています。しかし、十人十色というように、人の興味や関心事は個人個人で異なるものです。就職・転職活動で行う「自己アピール」がいい例です。マニュアル本に書いてあることを真似しただけでは、「あの本をよく覚えてきたね。」と思われるだけで、面接官に自分の魅力・意気込みを伝えることなんて到底不可能です。近い将来きっと、自分の個性を最大限発揮しなければならない、生き残りをかけた時代がやってくるでしょうから、我々は今からこれに備えなければなりません。そうでなければ、他の応募者と差別化を図ることができません。
そこで、自分の個性を十分に考え、それを最大限アピールする手段の1つとして挙げられるのが「資格」です。現在の日本には、私の把握しているだけでも3000種類にも及ぶ資格がありまして、いろいろな人々のニーズに合うよう、日々増設されています。自分の最も興味の持てる分野で、自分らしさを強調することができますので、自己アピールの手段には最適です。